"愛"ほど歪んだ呪いはないよ(既視感)
初めて『ガリレオ』シリーズを鑑賞ということはもちろんドラマ版も未見。完全初見だったのでキャラクターの関係性が皆無なら、ストーリーの流れも分からない。ですが、本作はそんなこと気にならない、初心者に優しい綺麗にまとまった作品でした。
冒頭の事件が今後絡んでくるのか?と思ったらどうやら違う。湯川学がどのような考えを持つ人なのかを紹介するシークエンス。本当にこれは有難い。どっかの超王手アメコミ映画とは大違い。初見さんにも丁寧に、親切にそして簡潔に教える。「なるほどね、おけ」と、この時点で高評価です。
僕があまり邦画を観ない理由としてあるのは、洋画よりも圧倒的に感情移入しやすいです。なので切ない内容だったら半年は邦画は観たくない気持ちにさせられます。本作もどちらかといったら切ない内容。真実が明らかになった瞬間の唖然としたあの数秒は心が痛みました。どんな天才であっても1人の立派な人間なのだと。
有名な邦画なだけあって素晴らしい映画でした。良いね、ガリレオ。
2024.3.30 初鑑賞