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容疑者Xの献身のBKのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.8
あらすじメモ
クルーザー爆発事件についてのアナウンサーの仮説をありえないと否定する研究者の発言に大規模な超伝導ガウス加速機の実験を行うことで疑問を呈した物理学者の湯川の登場から始まる そんな彼の大学時代の同級生で数学の天才である石神は隣人花岡親子が起こした元夫の絞殺事件のアリバイ工作を行う 完璧なアリバイで捜査は難航するも「例えば幾何の問題に見えて実は関数の問題だとか 少し見方を変えれば解けるはずなんです」という石神の発言を刑事である内海と草薙から聞いた湯川は解決の糸口を見つける 湯川に真実に辿り着かれると知った石神は殺人は私がやったことだと隣人を庇って自首することを選ぶ 論理的で誰よりも真実を追求する湯川だが、石神の真実に辿り着いたところで誰も幸せにならないのではないかとらしくない発言を内海にする そして湯川は絞殺事件と並行してホームレス殺害を行い二つの死体を用意することで捜査の撹乱を計ったという辿り着いた事件の真相について石神に明かすも彼がなぜ花岡親子を守るのかまでは理解できなかった 最後の石神の回想から、絶望の淵にいた自分を救った花岡親子を助けるために彼は犠牲を払って文字通り献身したのだった

一見硬派な天才二人の人間らしいところが如実に現れた作品で実に面白かった
BK

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