ひなこ

死ぬまでにしたい10のことのひなこのネタバレレビュー・内容・結末

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題は「My life without me」で、邦題から作品の内容を想像すると、ずいぶん変わった印象になってしまう。
この映画は、主人公のアンが精一杯生き抜く話じゃない。23歳ながらも、すごく大人に、綺麗に人生を終わらせる話だと思う。
17歳で子供を産んで結婚して、19歳で2人目が産まれて、貧乏で母と折り合いが悪くて、父が刑務所にいて、早くから大人でいなきゃいけなかったアン。大人でいなきゃいけないことに不満もあったアンには不本意だろうけど、結局最期まで大人として生きていた。
23歳で、自分以外の大切なものがこれだけあるアンが羨ましいと思った。1つだけ手に入らなかった、女としての幸せも素敵な思い出程度に叶えられた。
自分が頑張らなくちゃ、と思っている方向は、自分が死ぬ時には案外どうでもよくなっているのかも。生きるってこういうことなのかな。私も「生きる」を実現したいと思った。
見終わった後、今の自分の人生の優先順位を考えた作品でした。
ひなこ

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