誰しも、「風邪ひかないし、怪我もしないし、あいつ元気だな」という皆勤賞的な知り合いは１人くらいいるはず。
普通の人は、そういう人を見かけても「元気だな」で済むのだが、サミュエル・ジャクソンの目を通すと「スーパーヒーローに違いない！」と思うらしい。
先天的な病から、ちょっとしたことで骨が折れてしまう病を抱えて生きてきたサミュエルの心の支えは、スーパーヒーロー漫画。いつしか、スーパーヒーローは実在するとスーパーヒーロー探しに奔走、ついに見つけたのが、数百人が亡くなった列車事故から無傷で生還したその男、ブルース・ウィリスである。
DCやマーベルのヒーローは、特殊能力やかっこいい装備で派手なアクションをかますが、ブルース・ウィリスは「単に我慢強いカッパを着たハゲのおじさん（特殊能力有り）」なのが本作のポイント。
スーパーヒーロー（神）や、力持ちの緑の巨人が戦う世界も素敵だけど、息子の期待に応えるカッパをきたおじさんもなかなか素敵なもので。
シャマラン的などんでん返しもあるよ、な一本。
