ノットステア

007 ドクター・ノオ/007は殺しの番号のノットステアのレビュー・感想・評価

4.3
007は毎回敵に捕まる。間抜けなのかな?弱いのかな?
ジェームズ・ボンドよりイーサン・ハントのほうが優秀かも?(イーサンも好きだけど)
スパイは敵を殺すだけではダメ。ダニエル・クレイグ版ではそのことが強く印象付けられているけど、他のスパイものも同じはず。だとすれば、捕まることで敵の懐に入り、情報を盗んでから敵を殺すボンドはめちゃめちゃ優秀じゃないか!ボンドを窮地から救うQ(の道具)もめちゃめちゃ優秀!まぁ、今作にQは出てこないけど。

敵が来るのをトランプで遊びながら待つシーンとかかっこいい。

部屋に侵入されたことに気づけるように、貴重な髪の毛を抜いて唾で扉に付けるところも好き。唾が乾いたら落ちるのでは?

ベレッタにこだわっていたけど、なんで命の危険にあった後もこだわったのか。そういうこだわりがボンドのかっこよさでもあるんだけど、前回の任務で弾詰まりを起こして半年の病院暮らしになったくせにまだ懲りないというのはこだわりすぎだろ。。
まぁ、ボンドにとってはワルサーPPKを使うほうが一般任務に戻るよりましらしい。
ワルサーPPK7.65ミリ弾を支給されてもこっそりベレッタを使おうとするし、Mはそんなボンドの考えを見抜いて、「ベレッタを置いていけ」って言うし。任務に行く前にマネーペニーと話をしようとしても、Mに内線で止められる。二人の掛け合いも面白い。

ドクター・ノオのアジトにある絵画の裏話も面白い。
その絵画は、フランシスコ・ゴヤ『ウェリントン公爵』。1961年にロンドンのナショナル・ギャラリーから盗まれ、行方不明だったこの絵は、1965年に無事に奪還されたらしい。


ダニエル・クレイグ版と比べてしまうとアクションに速さがない。
運転シーンも笑える。敵の車はなぜ崖から落ちた!?わかるけどツッコミどころも多い。