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ミスティック・リバーのbotanicsのネタバレレビュー・内容・結末

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

シリアスで重い展開だがぐいぐい引き込まれるサスペンス。男の愚かさと女の愚かさを存分に描き切っている。
まあいわゆる胸糞映画の部類なんだが、個人の悲劇というより人間の愚かさが生む世の中の悲劇という感じで、物語としては古典とか神話を思わせる。現実はここまで見事にすれ違ったりしないしね。だから見終わって暗い気持ちになるというほどではない。
俳優さんでいうと、取り調べ室のティム・ロビンスのきらんとした瞳がすごい。あ、やっぱり・・・と思わせる瞳。ショーン・ペンより断然こっち派。
デイブの妻とジミーの妻の最後の対比もなかなか意味深。
いろんな解釈ができるが、(中途半端な)倫理観を持った善人のほうが苦しみが多いのがこの社会だよ~って皮肉かな? 夫を裏切った妹?を見下すジミー妻の表情がすごい。
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