HirokiWatanabe

ミスティック・リバーのHirokiWatanabeのレビュー・感想・評価

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
3.5
初めてクリント・イーストウッド作品を観ました。

幼少時代のとある出来事から疎遠になった3人が、大人になりある事件をキッカケに再会"してしまう"。

本作のメッセージはどう解釈すればよいのか、、少し難しいです。
自分なりの解釈を探ることを楽しめるひとにはオススメです。


一見トラウマはデイブだけのようだが、ジミーもショーンも同じ出来事から別のものを背負っている。

あの日から、時折分裂した自分との間で混乱するデイブ
直接の被害者ではないがデイブを結果的に見捨てたあの日を事あるごとに思い出すジミー
あの日の罪を贖うかのように犯人が模していた警官になったショーン

それぞれの選択が正しかったのか。
しかし結局、逆らえない河=戻れない時間、抗えない罪は人の力ではどうにもできない。

ミスティック・リバーは、
Mystic River(作品にも登場する実在の川)であり、
mystic river(神秘的な川=人の手には負えない)であることからもそんな感じがします。
HirokiWatanabe

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