とても良かった。
この映画はフィクションだそうです。
でも私は実話の話と自ら思い込ませ、のめり込みました。
あの有名な絵画作品の背景に、こんな深くてどろどろの修羅場が潜んでいたとは思いもよりませんでした。
フェルメールが「真珠の耳飾りの少女」を描いたのは1665年頃。徳川4代将軍の時代!
私は馬鹿なので、フェルメールって明治時代の頃の人かなぁと思っていました。
それはともかく、スカーレット・ヨハンソンの透き通るような肌の美しさに魅了された。
そしてこの時代の正装が南蛮衣装みたいで興味深いです。
フェルメール家に住込みで働く事になったグリート(スカーレット・ヨハンソン)。やるべき仕事はいくらでもあって、サボらず懸命にこなす彼女の姿が健気だ。
そんな仕事ぶりが認められてか フェルメールのアトリエの清掃も任されるようになった事から ドラマが動き出す。
有名画家でも家計は、実際のところ苦しくて、富豪のパトロンの注文に縋り付くしかないのだ。
フェルメールと彼の奥さん、イジワルな小娘、パトロン(金持ちのエロ爺さん)や社交界、そんな大きな渦の中に呑み込まれたグリート。
彼女の戸惑いと 思いもかけず背負い込むこととなった深い苦悩を想像し 胸がいっぱいになりました。
神経質そうで 触ると切れそうな鋭い感じのフェルメール、私は コリン・ファースがドンピシャのキャスティングだと思いました。