ちろる

海底王キートンのちろるのレビュー・感想・評価

海底王キートン(1924年製作の映画)
3.9
恋人に求婚したものの見事に振られてしまったキートン。
新婚旅行の船旅のチケットまで用意して無駄になってしまったわけでヤケクソになってるところ、ひょんなことからその乗船予定の船にその振られた恋人と乗り込むことに。
さぁ、どうなるのか??

海に浮かんだ豪華客席の中という、限られた空間の中で繰り広げられるコミカルな2人の演技。
かなり手が込んだ作りに何度感心させられたか知らない。
相手の恋人役の女優さんも同じくコミカルな動きをしていて、かなりのおてんばっぷりがかわいいです。
時代的に仕方ないのですが、途中登場するどこかのアフリカ系の島民=野蛮人みたいな描かれ方はかなり偏見を煽るような危険な表現なのですが、そこの部分に目を瞑れば島民VSキートンのシーンはかなりよくできていてこの作品の見所の一つでもあります。
この作品に限ったことではありませんが、謎の幽霊騒動とか、タコとかが出てくるシーンなど含めて結構マンガチック。
こういうキートンの作り出す動き一つ一つも、もしかしたらウォルト・ディズニーもアニメーションを作る時にこんな画面いっぱい動くキートンを参考にしたのかもしれません。
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