ジャック・タチ監督作品、お初で。
ジャック・タチが生前に遺した脚本を基にしたアニメーション作品、「イリュージョニスト」を観たのがきっかけで、いつか観たいと思っていた監督サン。
ジャケ写が良いよね。
ポスター欲しくなる。
映画監督であり、コメディアンであるジャック・タチ自身が"ユロさん"を演じるシリーズ作品。
フランス。海辺の避暑地にやって来てバカンスを楽しむユロが、行く先々で珍妙な騒動を巻き起こす—— 。
前のめりの姿勢、
とぼけた表情、
独特の挙動、
ユロが巻き起こす
ちょっとした騒動の数々。
「イリュージョニスト」と同じ角度の身体の傾け方には驚いた。マイケル・ジャクソンの「スリラー」のPVの傾斜角が45度と仮定すると、15度ぐらい。
ほんわか、ほのぼの。
ほぼサイレント映画。
花火小屋に火を付けてのフィナーレだけはド派手。
1分にも満たない短編の繋ぎ合わせの様で、
ストーリーはないに等しい。
ドジなの?ドジだよね?
ユロの起こした行動が、誰かの何かに飛び火して、基本的には迷惑する話。
総じて言うと、合わなかったなぁ。
だって迷惑だもん。
本人は気付いていないから、
周りが「あちゃ〜」ってなっても
本人はどこ吹く風。
ちょっと腹も立ってくる。
87分という短尺ながら、1分弱のオムニバスの繋ぎ合わせの様な構成なので、正直飽きてきてしまう。
で、「ぼくの叔父さん」って言うんだから、ユロは誰の叔父さんなの?って思って観ていたけど、誰の叔父さんでもないのよ。
原題"Les Vacances de Monsieur Hulot"は、直訳すると、"ユロ氏の休暇"。
畜生。
また邦題にやられているやん!!