先日亡くなった名優ブルーノ・ガンツを偲んで。
海の男たるブルーノ・ガンツのリスボンにおける休息風景を描いたようなこの作品、ド・オリヴェイラ(これまで言い方間違えてたからできる限り修正していきたい)の作品のプロデューサーでもあるパウロ・ブランコが関わっているからかかの巨匠の作品的な撮り方が其処彼処で見られ、そういった端正な映像が好きな身としてはそれだけで心地が良かった。(特に海と船を映したシーンはどれも最高だった)
ブルーノ・ガンツが映る8mmフィルムもジョナス・メカス的味わいがあって沁みる。
ブルーノ・ガンツの演じた男が意外とどうしようもない奴だったり移動撮影を用いたせいか逆に映像の力が弱まったような場面が多かったりしたのは少し残念だったが、それでも全体的な満足度は高く、アラン・タネールの作品では一番好きなものとなった。