パン

ボウイ&キーチのパンのレビュー・感想・評価

ボウイ&キーチ(1974年製作の映画)
3.7
内容も舞台設定も何から何まで自分好みの作品だったが正直期待外れだったかも。
ボニーとクライドを描いた”俺たちに明日はない”のような映画を期待してたら多分肩透かしを食らうと思う。
これ邦題のせいでもあるかもね。

この映画はとにかく地味。9割くらいが他愛のない内容の会話劇ばかり。
そして音楽が少ないのも辛い。
自分やっぱアルトマン監督が苦手なのかなあ…

何件も連続で銀行強盗をするのでもっと次から次に銀行を襲ってる描写が見たかったがただ車の中で待ってるだけだったりする。
ワンシーンだけ銀行強盗のシーンあるけどそれも凄くあっさりしてて拍子抜けだ。

ヒロインがシャイニングに出てたシェリー・デュヴァルなんだけどこの人がヒロインというのもなんか違うなあという気がする…


とは言えアメリカンニューシネマ特有のどこか虚しくて哀愁漂った作風は出てるし良いなと思えるシーンもいくつかあった。
まず冒頭の入り方に引き込まれた。
男2人が普通の雑談してて、実は脱走犯だったみたいなね。
あと子供たちを使って銀行強盗の予行練習してるシーンなんかも面白かったw
あとラストのボウイのいる建物を警察が包囲して一斉射撃するシーンなんかも結構ゾクゾクしたし好きだな。
やっぱ並の映画よりは全然面白いんだよな。

これどうしても観たくてわざわざ3600円もするブルーレイを買ってまで鑑賞したのだが…もう近々売ってしまおうかな。
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