コマミー

ライオン・キングのコマミーのレビュー・感想・評価

ライオン・キング(1994年製作の映画)
3.9
【王の誕生】

※現在公開されている、実写版「ライオンキング」の鑑賞に向けて、1995年発売版のVHSを掘り出して、観てみました。



冒頭の"力強いオープニング"、"壮大な物語"、個性溢れるティモン・ブンバァの二匹。そして、大いなる"ライオン"の存在が印象的の本作を、一度はご覧になった方は多いだろう。
続編の製作やミュージカル化、そして今回の実写化まで、現在に至るまで[ディズニーの名作]として、人々の記憶に残らせた訳だが、そもそもなぜ傑作なのか。

「ライオンキング」の前の、ディズニーの映画と言えば、おとぎ話か、ミュージカルと言った、比較的[優雅]な印象の作品が多かったのを、「ライオンキング」では"雄大"で、活気の良い、漢気の高い作品に仕上げたのだ。
その中にも、かつてのディズニーのように"愛"について語られるシーンも多いのだが、[シンバ]の中には迷いも見える。
自分の状況に戸惑いながらも、懸命に"王"として成長する物語に、仕上がっているのだ。

例えるならば、暗い夜空に朝日が昇るような…。

シンバが照らす光に、動物たちがひれ伏すように、観客も目を背けずにはいられず、"ひれ伏してしまうような"作品なのだ。

これを実写では、どう表現しているのか…。

愛を感じながら、生まれ変わった[王の誕生]を、見届けるとしよう…。
コマミー

コマミー