Sakura

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまでのSakuraのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

もう一度観たいかと言われたら、「Yes」とはならないタイプの鬱映画。
ラブロマンを期待して何となく…という感じで、この映画を夫婦・カップルで鑑賞することはオススメしない。
救いはないけど、ケイト&レオの鬼気迫る演技に惹き込まれてラストまであっという間に鑑賞。
観ていてとても苦しくなるけど、心は揺さぶられる映画。

また、結末を知った上で思い返すと、台詞や演出に皮肉が効いていて秀逸だと感じた。
・ラストの老夫婦の会話で、夫が補聴器ボリュームを下げていくところ。
・フランクが情事後に浮気相手に投げかけた言葉(「今朝こうなると予想した?」)が、最後自分に帰って来た。
<浮気相手との情事後の会話>
フランク「今朝こうなると予想した?」
モーリーン(浮気相手)「思いもしなかったわ」
<主人公夫婦の最後の朝食>
フランク「子供のいない朝食は静かだね」「こんないい朝食は初めてだ」
<堕胎後の病院>
フランク「何があったのかさっぱり分からない」
・フランクが「空っぽで中身のない抜け殻のような女だ!」とエイプリルの罵った翌朝にパソコンの説明を喜々としているところ(空っぽな真空管の絵を描きながら)。

言葉も真実も大切、だけど程々が良いのかもしれないと感じた。
どれほど頭に来ても、「言ってはいけない言葉(関係修復を不可能にする取り返しのつかない言葉)」があるんだと思い、自分も注意しようと思った。

特に↓の2つの言葉は心にズシーンと来た。(/_;)
フランク「堕ろして欲しかった!」
ジョン「(自分が)その子(エイプリルが身ごもっている子)でなくてよかった」
Sakura

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