ダンクシー

パブリック・エネミーズのダンクシーのレビュー・感想・評価

パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)
3.6
「いいかい 人は来た道ばかり気にするがどこへ向かうかが大切だ」
「あなたはどこへ?」
「望むままに」

ジョン・デリンジャー率いる強盗一派とメルヴィン・パーヴィス率いるFBIの戦い。デリンジャーのバックについているシンジケートからは鬱陶しがられ、仲間はどんどん死んでいく。いわば、彼の生き様の映画だ。一般市民からはお金を盗らない義賊、ジョン・デリンジャー。マイケル・マン節が炸裂していた。序盤で捕まっちゃうんだと思いきや、当然そんな訳もなく、ジョニデの色気に魅了される。クリスチャン・ベイルの有能さもよかった。

おそらく手持ちカメラで撮ったのでしょうが、その場にいるような疑似体験・リアルな臨場感と効果的ではあるんですが、結構ブレブレというか、落ち着きがない印象があった。そこで好き嫌いも別れるのかなーと。手持ちは手法として僕はかなり好きなんですけどね。

「デリンジャーは強敵だとか」
「たとえそうでも捕らえる」
「自信の根拠は?」
「我々には"武器"が2つ。犯罪と科学的に戦う捜査局の技術とフーヴァー長官の圧倒的な指導力だ」

男の最大の弱点は女である…。史実通りに作ったか改変したのか知らないけど、仲間が死んでも他の強盗と手を組んだり、ビリーが捕まっても助け出しに行くとかじゃなくて他の女と映画を観に行ったりとかデリンジャーの一貫性のなさが際立っていたように思う。前者はまだ、成り上がるため・資金調達のためと全然理解できるけど、後者はこの場合ビリーを一途に思い続けて助けに行って死ぬとかの方が綺麗な終わり方だったと思うなー。ラブストーリーが薄い薄い。極上なのは2人のセリフだけだった。。それと、ギャング仲間誰が誰か区別つかん!!こんがらがった。

カリートの道やヒートなどと同じような内容ですね。まぁヒートに関しては監督がマイケル・マンで同じだからそりゃそうなんですけど、本作も銃撃戦の迫力がとてつもなく凄まじかった。やっぱ臨場感とかすんばらしいねッ!!

バイバイ・ブラックバード、これはさすがに痺れた。あまりにも良い。ジョンとビリーに初めて出会ったあの日に、2人が踊っていた時に流れていた曲が、後に2人がまた再開した時に流れていた曲が、バイバイ・ブラックバードだ。出会いの曲が、さようならという意味合いに変わる。はぁ、ロマンスだね。。いつか俺も言いたいな
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