para

メイン州ベルファストのparaのレビュー・感想・評価

メイン州ベルファスト(1999年製作の映画)
4.2
アメリカメイン州ベルファスト
1999年の作品、撮影1996年。

「はたらくおじさん」みたいだと特に後半は思ってしまったが、ワイズマンは説明なしの映像だけでこの地で生活し働く様々な人の姿を通してどのような場所なのかを明らかにしていく。

圧倒的な白人社会。先住民を含めても登場する有色人種は数えられる程度。
勝手に保守的な土地かと思って鑑賞していたら、リベラルな討論が映し出され(Wikiで調べたら無党派、民主、共和がほぼ同数だった)、南北戦争ではメイン州兵士は先陣切って戦ったエピソードから勇敢で意志の強さが語られていた。

印象に残ったのは
病院、高校、猟師と狼、毛皮、缶詰工場等の水産加工工場
圧倒的にブルーカラーと思いきやMBNAのコールセンターが登場。
敵意そして断末魔の狼の眼は忘れられない。
アメリカ文学史の高校の授業が日本なら大学の講義に匹敵するような内容で、「白鯨」からアメリカの民主主義や立場の平等を解きながら最終的に‘偽りのアメリカンドリーム‘’にまで展開する高校教師。一体どんなリサーチであのシーンをフィルムに収めることが出来たのだろうか。
分単位でどんどんサクサク進める刑事裁判所。
なお、フラワーアレンジメント教室のおばちゃんたちはアメリカも日本も変わらない気はした。

編集の凄さ。
ご年齢から難しいのはわかるものの、1期目トランプ政権発足でモンロヴィアを選んだワイズマンが今のアメリカならどこにスポットを当たるのかは知りたい。

次でも登場するシラミ。
0件

    いいね!したユーザー

    para

    para

    ★アクセス基本週末のためTLまったく追えておらず申し訳ありません。 2020年3月19日からの劇場鑑賞記録メモ。 圧倒的な映画体験を求めるため、作品によっては鑑賞する映画館に拘ります。音響重視のため…

    ★アクセス基本週末のためTLまったく追えておらず申し訳ありません。 2020年3月19日からの劇場鑑賞記録メモ。 圧倒的な映画体験を求めるため、作品によっては鑑賞する映画館に拘ります。音響重視のため、音楽のセンスが良い映画は評価高め。 あくまでも自分のためのメモ。 旧作・過去鑑賞分は改めて劇場鑑賞分のみ。配信・ソフトは除外。 2020年鑑賞分Twitterから引用。 同じものを観ているのに、受け取り方は十人十色。 点数は何度も観たい、好きな作品のみ。 狂気、破滅、退廃、不条理、刹那が大好物。 2018年以前はレビュー書き残していないため再見したら 2019年Twitter分はいつかこちらに転載予定。 2021年:291〜(-2)(+28おかわり) 2022年:555〜?528〜?(+38)   +1(-4) 2023年:859〜  (+9)(-5) 2024年:1150〜 (-1)+複数回+新年(ロドリゴソロゴィエン) 2025年;1432〜