片岡千恵蔵主演の多羅尾伴内シリーズ第3作目(全11作)

3作目ともなるとだいぶ慣れてきて世界観がわかってるので
その上でお約束を楽しむみたいな、特にラストシーンのコントのようなやりとり、思わず失笑しちゃうんだけどそこがまた魅力です

前回弱かったミステリー要素もそれなりにあって、真実がわかっていく気持ち良さみたいなのも良かった
もちろん都合いいなーって思うところ、ツッコミ所が多いのはご愛嬌

ちなみに二十一の指紋ってのは犯行現場にあった指紋の数ってだけ、犯行現場には多羅尾伴内も踏み込んだので、その正体藤村大造の指紋も検出されちゃいます
一作目から7、13、21と来て、次は33ですか、段々増えていくのがなんか男塾みたい

それなりに面白かったんだけど、マイナス点としては
画質が悪くて何やってるのかわかりずらいのがつらい
女性の悲鳴がして部屋に飛び込んだら死体がある、あの女が死んだのかとずっと思ってたら違ったのね、暗すぎてわからんw

最後に出演者メモ
ヒロインは3作連続出演の喜多川千鶴、これだけ見てるのにやはり印象に残らないw 美人なんだけどなんか薄いんですよねー、脇役の日高澄子のほうが印象に残っちゃう
あとは刑事役で大友柳太郎(まだ郎の時期)が出ています、個人的には珍しい現代劇の姿
斎藤達雄&沢村貞子は夫婦役、特に目立つこともなくそんなに重要な役でもなく

これぐらいで相変わらずほとんどは顔がわからない出演者ばかり、その上前回同様犯人グループはハーフマスクで顔を隠してるのでモブ並みに無個性

ってことで今のところ犯人もちゃんとしてて、出演者も充実していた一作目が一番良かったなー

運転手の藤村が死体発見、現場に二十一の指紋。腹話術師に化けたりして、事件を探る。警部役の大友柳太朗が、一見温厚そうで、いざとなると頼りになるキャラで、本作の魅力に寄与している。

よかったのは腹話術とあとは海と坂道が見える最後のシーンぐらいかな！