「広島イラン 愛と平和の映画祭」にて鑑賞した1998年のイラン映画。この時期のイランで数多く撮られたこどもを主人公にした作品です。

母親の愛に飢える少年院暮らしの少年と、そこにやって来たソーシャルワーカーの女性の交流が描かれています。
ソーシャルワーカーの女性が少年と心の距離を縮めつつも、彼の母親に成り替わる事は出来ないため距離を置こうとするという葛藤がもどかしく、切なくとも感じました。
観客がそれぞれ考察することのできる結末がとても素晴らしかったです。

上映後の監督のティーチングで主人公の少年に実際に少年院に入った経験のある少年を起用したというお話や、女優さんと子役たちの関わり方、現在の彼の活躍などとても面白い話が沢山聞けて良かったです。

• #広島イラン愛と平和の映画祭

カマル・タブリージー監督・脚本の、イランの児童映画。邦題に反して、母親像を描いて妄想を膨らます少年院の子供を描いた作品。ソーシャルワーカーを母親と信じ込む。　　キネカ大森にて

広島イラン映画祭 テヘラン悪ガキ日記
イランの孤児ものだが、ナデリの大傑作「駆ける少年」に比べると平凡。しかしイラン映画は子供がいきいきしてるのは、政治、社会、セクシャリティは描けないから子供に託してるからだろうか。知らんけど。83本