片腕マシンボーイ

素晴らしき日曜日の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)
2.2
ロマンティック過ぎるよ君わぁ!俺たちはスカンピンなんだぜ?
うん35円?今ならいくらくらいやろ?饅頭2つで10円かぁ……でも20円あれば2人で映画もクラシックのコンサートも観れる?終戦直後はやっぱり饅頭強いな!甘いもん強いな!

日曜日は週に1度のデートの日!駅前で恋人達は待ち合わせるが、彼は何やら浮かぬ顔……なぜなら手持ちが15円、私も20円くらいなら持ってるわ、俺だって男だぜ…、なんて貧乏を嘆きながらもデートにくり出すが、ひゃー!今朝の情報番組の星座占い最下位やった?ってくらいやることなすこと裏目でどん底なんやが!って話

35円は今の価値なら3500円くらいかぁ……確かにデートすんにはツラいもんがあるかもしらんが、まぁ別に彼女だって「私、高級イタリアンか懐石ランチじゃなきゃ嫌よ!」なんて糞女やなくて、なんならアホな彼より余程わかった良い子なんやからば、ふたりで軽く食事してあとは街や公園を散歩してのんびり、そんなデートだって良いじゃないの!重要なんはいくら金をつかって何をしたかよりも、愛し合うふたりが一緒の時を過ごすってことなんやからね♡
………………ゲボゲボゲボ、あかん慣れない綺麗事と一緒にゲボが溢れてきたわぁ、ゲボゲボ

まぁね、これが公開当時に観たならばツラい時代を励まし合う姿に、うんうん……ワシも明日から1週間頑張ろ!言うて少し明るい気持ち貰えたかもしらんし、40年30年前に観たなら、戦後の暮らしは大変やったんやなぁ…我々は良い時代に生まれたもんやぜぇ、なりそうなもんやが
今観ても、10年後には日本は本作の中の時代に戻ってる?いや、すでに片脚つっこんでるやろ?っつ〜現実に絶望しかないですわね、素晴らしい日曜日なんて皮肉もはや笑ってられんとこまで日本は堕ちてますよねぇ……

だからってワケでは無いけど、黒澤明の隠れた傑作言われる本作もマシンボーイは全然ハマらず、単純に彼のウジウジしたキャラクターや、そもそも役者さんの演技が全然好きになれんかったんもあるし、例のめちゃ長尺の無言シーンで堪らず寝落ちしたんもあるし、ラストのメメタァ!🐸なシーンも全く響かず、タバコのポイ捨てするやつ全員タバコの吸殻主食になれ!くらいしか思えませんでしたよなぁ……

とりあえずマシンボーイはこんな糞みたいな時代が戻って来る前に饅頭たらふく食っておこうと思うぅ!ぺろぺろ