一人旅

探偵スルースの一人旅のレビュー・感想・評価

探偵スルース(1972年製作の映画)
4.0
ジョセフ・L・マンキウィッツ監督作。

ローレンス・オリヴィエ&マイケル・ケイン競演のミステリー。

ほぼ全てのシーンが邸宅内で撮影されている舞台劇だが途中で飽きることはない。シリアスなミステリーかと思いきやコメディ色がかなり強いので楽しい。
マイケル・ケイン扮するマイロが道化師に変装して宝石を盗もうとするシーンが可笑しかった。
ローレンス・オリヴィエの演技も印象深い。前半の切れ者キャラが後半になって一転、怯えた本音を吐露する情けないキャラに様変わりしてしまう。
L・オリヴィエは自分の中でかなり硬派なイメージが強かっただけに若干衝撃的。
M・ケインは風貌で、L・オリヴィエは演技で魅せてくれる。

カラクリ人形のコミカルで不気味な動きも印象的。
部屋にある全てのカラクリ人形が一斉に笑いだすシーンでは、観てるこちらまで嘲笑されている気分だった。

ストーリーは二転三転するものの、どんでん返しというほどでもなかったのが残念。
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