ペコ

プルートで朝食をのペコのレビュー・感想・評価

プルートで朝食を(2005年製作の映画)
5.0
いっっっちばん自分にとってしっくりくる映画がコレ。何度観ても元気もらえるしキリアン愛してる♡
心は女の子なのに男に生まれてしまったパトリック(愛称キトゥン)。しかも神父と家政婦との子供。失踪したママを捜しロンドンまで旅をする話。

キトゥンは聖人からとった名前の天使みたいな純粋ガール(男だけど)。でも男に騙されたり逮捕されたりと渡る世間は鬼しかいねぇ。
真剣な世の中で生きるのは嫌!(だってこの世界が狂ってるんだもの)と叫ぶキトゥン。

デモ活動が過激化し、ついには酒場に爆弾投げこまれ被害者となってしまうが、なぜか容疑者にされ、キツイ取り調べを受けるハメになるキトゥン。しかし、そんな不条理に遭っても、実は私スパイなのよ♪と冗談話を始めちゃうのが彼女なのです。for what it's worthが流れるシーン、超大好き!アンニュイな感じで冗談らしく踊るキトゥンがめちゃくちゃキュートな名シーン。ここだけ何度再生したことか…。ハァハァ
全体通して章仕立てのファンタジー風味な作品なので、重い話も痛みなく頭の中に入ってきます。
平和は武力や権力で作られるものではなく、少しの妥協やユーモアから生まれるものだと思うわけです。

また、キリアンの演技が傑作で、厚底ヒール履いた足の運び方が私よりも完璧なのにはマジ嫉妬。捨てられた猫みたいな表情も最高。誰もが拾いたくなるのもうなずける演技が素晴らしい。とにかく語り尽くせないほどビックバン級に愛してる。
マイオールタイムベストです。
ペコ

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