YAZ

雨のしのび逢いのYAZのレビュー・感想・評価

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)
3.9
モローとベルモンドの観る
久しぶりまた観るです

裕福で退屈な工場長妻と労働者の
疑似不倫劇
川沿いの町舞台ですが多分雨のシ
ーンはなかったような
原題「普通の速さで」という音楽
用語みたいです

息子のピアノレッスン中に屋外から女性
の悲鳴が聞こえる
隣のカフェで若い男が若い女を殺害

土地にも家庭にもウンザリな奥様の妄想。
美人で有名な工場長妻にベルモンドが
殺害現場のカフェで近付く

愛情のモツレからの殺害と思い込みたい
奥様は近付いてきた男と自分を事件の
二人に重ね合わせ一つの物語を妄想。
ベルモンドも事件の背後にある事実か
どうか分からない愛憎劇を語り奥様は
ウットリです
ジャケ写の二人はまさにその最中

ベルモンドが何者か語られませんが裕福
層への妬み丸出しでドラマもその層への
皮肉が効いてるようにも

川と森の風景をスローに撮った冷たい
映像が度々インサートされる
雨はないけど太陽も一度も無かったかも

あるテンションまで上がり殺害事件の
当事者としての疑似体験した奥様は何事
も無かったかのように去ってゆきました

28/220
YAZ

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