瀬口航平

雨のしのび逢いの瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ピーターブルック34歳のときの監督作品か。。こんな映画作ってたときもあったんだな。

とってもミニマムな演技だからわかりづらいけど、でも内側でいろいろ蠢いてるのはわかるし、必要最小限の表出に抑えてる。ブルックの好みなのかな。若干抑えすぎててわかりづらい。。どのシーンもゆっくり静かに丁寧に進みすぎてて、テンポの違いがはっきりしないので、ぼーっと観てるとよくわかんなくなる。。やってることはすごくシンプルだと思うし、とっても演技は上手いと思うんだけど。。

身体を重ねることはないし、何なら手を繋ぐとかもなかった気がする。キスシーンもない。そしてすごく静かなんだけど、でもお互い強烈に惹かれ合ってるのは何となくわかる。

すぐに噂が立つ田舎での身分違いの許されない恋、ってのは何となくよくありそうだけど、雰囲気が退廃的で、彼女の、金持ちなんだけど空虚な生活を描写してるようで、それが良かった。殺人事件もも少し異様だったから興味深くは観れたかも。

ピアノの先生厳しすぎる。今はいないかな、こういう人。
アンナが息子にすごく愛情深くて、本当に大切にしているのが伝わってきて素敵だった。
瀬口航平

瀬口航平