犬里

スーパーマリオ/魔界帝国の女神の犬里のレビュー・感想・評価

3.6
4Kレストア吹替版!
予想していたよりもかなり良かった。出てる俳優は豪華なので演技は申し分ないし、ストーリーも、異世界冒険モノとして意外とちゃんとしてて楽しく観られた。
「マリオのゲームの実写化」って言われたらまぁ違うんだけど、各要素を頑張って拾ってきて映画にしてるのは分かる。
マリオとルイージのキャラ造形・対比もなかなか良かった。用心深くて弟想いの優しいマリオ、何でも勘で動いちゃうやんちゃなルイージ。ルイージはかなり若く、美男子枠のキャラクター。半裸のシーンもあったりして、これはサービスシーンだ!?て思った。

クッパの治める地下帝国は治安が終わっていて、何だかマッドマックスみたいな世界観なのだが、ちょっとしたシーンでもいちいちトゲトゲの車がぶつかっていてめちゃくちゃ面白かった。
クッパの名前はそのまんま“Koopa”だったのでびっくりした。でも“Bowser”もちゃっかり出ている。面白い。
あとヨッシーめっちゃ可愛いな。デザインしたのは98年のハリウッドゴジラをデザインした人なのか!妙な納得感がある。

映画館でパンフレット(あるんだ!?)を売ってたので買って読みましたが、本作の制作とプロモーションの苦労話、裏話などが綴られていて、なるほどなぁと思った。
ゲームのグラフィックもまだ写実的ではなく、ストーリーや設定もあってないようなものだった時代に、ゲームで長編映画を制作するなんて前人未到の試みだったんですね。そのため制作途中でストーリーを変えるように指示が出たりして、現場は大混乱だったとのこと。
でもこの映画があったからこそ今の「ゲーム映画化」があるのかもしれないなぁなんて思う。

吹替版の声優では、千葉繁氏が出ていたのが印象的だった。オトボケキャラの役なんだけどさすがいい演技するなぁ!パンフレットによると日本語吹替版も当時は映画館で上映されていなかった?そうで、それを大画面で観られるなんて素晴らしいことですね。
映画館の入場特典で、「マリオ・ブラザーズ」の水道屋マグネットがもらえて最高でした。日本ローカルネタすぎる。冷蔵庫に貼ろう。
そしてこれから観に行く皆さん、エンドロールの最後まで席を立っちゃだめですよ!
犬里

犬里