爆裂BOX

ハードウェアの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ハードウェア(1990年製作の映画)
3.1
90年代のカルトSFがDVD化したので鑑賞。VHSの時に気になってたんですけど見逃しちゃったんですよね。
物語は「マッドマックス」の様な荒廃したポストアポカリプス世界で「ターミネーター」の様な殺人ロボットが暴れるというものです。
殺人ロボットの「マーク13」は最初は頭部だけですが自己修復機能で再生します。造形はターミネーターのスカルメタルをホラーっぽくした感じです。自己修復シーンはちょっと「鉄男」を彷彿しました。
舞台になるのはヒロインの住むアパートの一室なのでスケールは大きくないですが、密室の中での追っかけっこは中々緊迫感ありました。ターミネーターに負けず劣らずのマーク13のしぶとさもよかったですね。
ドアに挟まれて胴体が切断されたりグロ描写も頑張ってました。
主人公はモーだと思ってただけに終盤の展開は意外でした。後、クリスも死ぬだろうと思ってたのに最後まで残ったのも意外。
アルジェントを彷彿させる赤を強調した画作りもリチャード・スタンリー監督の美意識を意識させます。
まさかのアナログすぎる決着には苦笑しましたが(防水機能ぐらいつけとけよ)不穏な未来を予感させるエンディングもいいですね。
流石カルトSFと評価されるだけの作品でした。