このレビューはネタバレを含みます
荒廃した世界でガソリンを求めて生きる、走り屋たちの物語。
世界観、衣装が素晴らしい。どことなく香るB級感が好き。
展開で言うと、主人公が一度村に協力することを拒んでから痛い目に遭い、村に協力する流れになったものの、最終的には村に利用されてたと言う流れは、『七人の侍』で農民たちが侍たちに勝利した感じに似てるように感じた。
演出も面白くて、手の届かない位置に行ってしまった銃弾を子どもが取りに行こうとした時に、死んだと思っていた敵が血まみれになって現れてくるシーンは迫力があった。
普通にドッグフード食べてる主人公のイカれた感じも好きだし、主人公に「俺たち名パートナーだろう!」と言ってくるやつも好き。荒廃した世界だからこそ、ああいうネズミ男みたいなずる賢いギャラがいると、物語の間口を広げてくれてるようにも思った。