マッドマックスシリーズ2作目。
とはいうものの、正直本作が1作目と言っても良いくらいシリーズとしての方向性、世界観を作り上げた、ディストピアものの金字塔的作品。前作とは比べ物にならないくらいアップしたスケール感とクオリティの高さで迫力満点！
ストーリーは、前作のその後を描いており、家族を失った悲しみから立ち直れず、魂が抜けたように荒野を彷徨うマックスが、石油を汲み上げているコミュニティと関わりを持つようになり、結果として彼らを助ける事になっていく、というもの。
内容的には荒野のガンマンとかの西部劇の舞台を近未来的にしただけとも言えるけど、その味付けのしかたが超激辛で独特すぎて面白い。敵も味方もクセ強すぎのキャラばかり。特にブーメラン小僧のインパクトが強すぎて、この映画前にも見たはずで、でも内容とかほぼ忘れてたんだけど、この小僧だけめっちゃ覚えてた。
メルギブソンもお馴染みのメルギブソンになってたし、お約束オンパレードが心地よかった。
ただ、ならずもののイカレっぷりは前作の方が上かな？悪者リーダーも意外と冷静で、何ならちょっと平和的ですらあるし。てかビジュアル的にちょっと雑魚キャラっぽいんだよなーリーダー。北斗の拳だと真っ先にやられる系ぽい。むしろブーメラン小僧に頭かち割られる金髪のがよっぽどリーダーぽかったかも。
まあその辺はいいとして、本作の最大の見どころは迫力満点のカーアクション！荒涼とした砂漠の背景、砂ぼこりも相まって美しさすら感じられる。スタントもCG使ってないがゆえのリアリティがあって、これホントに大丈夫？と心配になる程。実際ケガ人続出だったんじゃないかなー？
シリーズもので2が1超えてるものって少ないと思うけど、これはだいぶ差をつけてぶち抜いてるかも。まあB級感は拭えないけど、ディストピアものの１つのお手本を示した功績は大きい。
