ナツミオ

マッドマックス2のナツミオのレビュー・感想・評価

マッドマックス2(1981年製作の映画)
4.0
WOWOW録画鑑賞
「マックスはどうなったか知らない。記憶の中だけに生きている・・・」〜北部民族長老

劇場公開時、観てその後数回観ているが久々の再鑑賞。

オーストラリアの大平原を舞台にした猛烈カーチェイスで映画ファンの度肝を抜いた「マッドマックス」の続編。世界秩序が崩壊した近未来、元警官マックスは新たなる死闘へ!

原題 『Mad Max 2: The Road Warrior』

1981年豪作品
監督・脚本 ジョージ・ミラー
脚本(共同) テリー・ヘイズ ブライアン・ハナント
音楽 ブライアン・メイ
撮影 ディーン・セムラー
出演 メル・ギブソン ヴァーノンウェルズ ブルース・スペンス マイク・プレストン ヴァージニア・ヘイ エミル・ミンティ ケル・ニルソン

(WOWOW番組内容より)
世界規模の大戦争が起きて社会秩序が崩壊しただけでなく、石油不足が深刻になった近未来。
妻子を暴走族に殺され、あてのない旅を続ける元警官マックス(ギブソン)は、砂漠の真ん中に孤立する精油所にたどり着く。しかし、その住人たちが石油を狙う凶悪な暴走族に襲われ、懸命に抵抗していた。マックスは住人たちと知り合うが、住人たちは新天地を求めて脱出することを決意。住人たちのリーダー、パッパガーロ(プレストン)達からマックスに石油を運び出すためのドライバーになるよう頼むが・・・

前作のヒットを受け10倍の製作費を掛けて作られた続編。
費用の大半は車両の改造費に当てられた。
また本作の世界的大ヒットで、監督ミラー、主演ギブソン、製作バイロン・ケネディは、国際的スターの仲間入りを果たす。

前作より進化して、SF近未来の世紀末の世界観。
よりアクション寄りのエンタメ。
敵キャラも個性的な面々、改造車両も大きな魅力。
最新作の「怒りのデスロード」に引き継がれる世界観をたっぷり楽しめる。

個性的なキャラ
・マックス(ギブソン)
セリフ少なくほぼ笑わない。最後にジャイロ・キャプテンと目が合いニヤッとする表情が好き。

・ジャイロ・キャプテン(スペンス)
航空機の一種"オートジャイロ”を操る一匹狼。マックスと対照的によく喋る。罠を掛けて物資を奪う頭脳派。所々で大活躍する。

・フェラル・キッド(ミンティ)
意味は"野生児“ 歯を剥き出して怒る様は猿のオモチャの様で可愛い。ボンネット上での格闘シーンは怖かったね〜

・ウェズ(ウェルズ)
暴走族メンバーで敵キャラ最大の強敵で身体能力に優れ本能的に行動することがあり、リーダーから絞め落とされる。その後、リーダー車に鎖で繋がれているシーンは笑える。
ウェルズの尻を温度計代わりにして撮影スケジュールを調整したエピソードは爆笑!(Wikipedia)

まさか、あのシュワちゃんの『コマンドー』の"来いよ!ベネット‼️”とは‼️

・ヒューマンガス(ニルソン)
冷静で非情な暴走族リーダー。
ニルソンはスウェーデンの重量挙げ選手出身で、頭髪がほとんど残っていない脈打つ頭皮は被り物の装身具である。(Wikipediaより)
マグナムでマックスのトレーラーのラジエターを撃つシーン。
冷静沈着なリーダーが敵ながらカッコよすぎる‼️

音楽は前作に続きブライアン・メイ(クイーンではない)。
ラストの荒野に佇むマックスと音楽が素晴らしい!

石油精製所やトレーラーの攻防戦は、ウェスタンの騎兵隊砦の攻防をイメージさせる。
また、黒澤明の『七人の侍』の影響も感じられる。
ミラー監督は、本作撮影前に、ギブソンとスペンスに『シェーン』(1953)と『用心棒』(1961)の2作品の鑑賞を指示。
こうしたテイストも加味されていると思うと楽しい!

近未来を舞台にした、"普遍のヒーロー“、マックスの活躍を堪能できる。
1作目を超えるシリーズ物は少ないが、これはその中でも間違いなく傑作‼️
ナツミオ

ナツミオ