あくとる

メランコリアのあくとるのレビュー・感想・評価

メランコリア(2011年製作の映画)
4.0
鬱三部作の二作目。
幸せの絶頂であるはずの結婚披露宴をこんなギスギスした不快感で描くフォントリアーはやはり嫌な奴だ(もちろん褒め言葉)。

ぬかるみに足を取られて沼に沈み込んでいくような、不安と無気力に支配される感覚が全編を貫く。
不安障害の感覚を疑似体験するかのよう。
避けられない運命に対する絶望を体現するシャルロット・ゲンズブールの演技が印象的。