千年女優

アイデンティティーの千年女優のレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
3.0
嵐の夜にモーテルに立ち往生する11人の男女。傲慢な女優カロラインと運転手エド。重傷のアリスを心配する夫ジョージと息子ティミー。喧嘩の絶えないジニーとルーの若夫妻。囚人ロバートを移送中の警官サミュエル。娼婦パリスに娼婦嫌いの管理人ラリー。カロライン殺人を皮切りに閉鎖空間で次々と起こる事件を描いたスリラー映画です。

順調にキャリアを積み重ねて現在では立て続けにビッグバジェットを任されるジェームズ・マンゴールドが、英国人作家のマイケル・クーニーが書き上げた脚本を映画化した2003年公開の作品で、スター不在で比較的地味な作品ながらもクライマックスに待ち受けるどんでん返しが口コミで評判を呼んで、一億ドル近い興行収入を記録しました。

古今東西にある『そして誰もいなくなった』系ミステリですが、それ自体は目玉でないとスピーディに展開します。テンポが良いかオチを見せたくて急いているかは微妙な所で、二つあるドヤ顔ツイストも一つは予見不可能な何でもあり系、一つは最も予見し易いものと賛否は難しいですが、少なくとも初見であればビックリはできる一作です。
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