森繁久彌の観る
福島県山間の村舞台にした警察署
内に持ち込まれるエピソードを
いくつか繋げた話
警察と言っても盗みや殺人という
わけでなく生活に困った人達を
警察官が助けようとする人情噺み
たいな感じですかね
困った人が女性と子供と貧困農民でそこ
には敗戦の影響が少なからずあるのが
想像出来る
困ってはいないけど心と精神がズレてし
まった男性も居たりする
と言っても社会派でなく空気はのどかな
田舎の普通の日常なのでこれが当たり前
だったのかな~と
いくつかあるエピソードの中で捨て子の
姉弟と森繁のが多く語られ森繁にしては
癖もない好人物を演じてる。
このエピソードで思ったのは本当に無理
ならば子供を他人に育ててもらうのも
アリなんでは?
無理の線引きが難しいけど一人で総て抱
える必要は無いような気がして受け入れ
るシステムが(今でもアリますけど)より
充実して日常になっても良いのかなと
思いましたけど
冒頭山間の道を走る小型路線バス。
清水宏の大傑作「有りがたうさん」への
オマージュではないかと思われます
杉村春子と飯田蝶子のコンビ最強
監督 久松静児