あつ

マタンゴのあつのネタバレレビュー・内容・結末

マタンゴ(1963年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

後半の難破船内のキノコに蝕まれているビジュアル好き。
雨に降られてスクスク育ちクスクスしてるマタンゴの不気味さも好き。


全体的にモタモタしたテンポ感で100分に満たない上映尺の割に長く感じた。カットを切り替えるタイミングが遅かったり、シーンの切り替えを暗転でしてるけどいやそんな中途半端なところで次のシーン行かれてもみたいな場面があったり、会話劇のシーンを引きの1カットで済ませてて映像的に退屈だったりと色々な要因はあるのだろうけどあまり面白くなかった。

ヨットが難破して無人島に漂着したものの食料も見つからない、助かる手立てもないという極限状態。そんな危機的状況であるにも関わらず、人物の衝突の描き方が表面的だったり、この手の話だったら必ずと言っていいほど出てくる銃を巡る争いと銃弾の残弾数を省いておもちゃの銃のようにパンパン撃ちまくっていたりするせいもあってか全体の緊張感が薄い。

マタンゴを食べてキノコ人間になった人は何を目的としていてどんな風に襲ってくるのかについての大喜利から逃げている感じがして、その辺の作り込みの甘さも気持ちが乗り切れない理由の1つだったのかも。
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