Punisher田中

グリーンマイルのPunisher田中のレビュー・感想・評価

グリーンマイル(1999年製作の映画)
4.4
「私の名前はジョン・コーフィです。飲みもののコーヒーのスペルとは少し違います」

アメリカの刑務所で死刑囚監房の看守を勤めるポール。刑務所の死刑囚はその順番が回ってくると「グリーンマイル」と呼ばれる緑色の道を歩き、電気椅子により処刑される。
ある日ポールのもとに、双子の少女を強姦殺害した容疑で、ジョンという大柄な男が送られてくる。死刑囚のコーフィは、その風貌に似合わない繊細で純粋な心を持っており、コーフィには触れた生き物の病気等を治すという不思議な力を持っているが....というお話。

この映画は何と3時間もあるのだが、それを一切感じられないくらいに話に引き込まれた。
今まで見た映画で1番泣きじゃくった映画かもしれない。だって....もう....詳しくは本作を是非見て欲しい。

まず感じたのが、死に直面した人間はどう行動するのかという部分。大罪を犯し、死刑囚になろうが、人間という部分は一緒だ。だが、自分の罪を認め、死刑と罪を償うということと向き合う死刑囚を見ているだけで心が痛くなった。なんだかんだでこのグリーンマイルに登場する死刑囚は1人を除いていい奴ばかりなのだ.....そんな優しい心があるのにどうして大罪を....そう何回も考えてしまった。

そして、主人公のポールは本当に「罪を憎んで人を憎まず。」という人間で映画ではなかなか見ない、正義感に溢れている看守だ。彼が言う言葉も今まで生きてきた自分の行動を見つめ返してしまうような深い言葉ばかりだ。

ジョンも口下手だが、凄く良い奴で不器用ながらも可愛げがあるキャラクターだ。本当に良い奴なんだ...本当に。
勿論ムカつくキャラクターもたくさんいるが、しっかり引き立て役になるので良しとするが、パーシー。
お前だけは絶対に許さないぞ。(詳しくは本作を)

本当に良い作品でした....ありがとうございました。