シルクロードを舞台にした歴史ロマンスドラマ。
原作は井上靖の小説「敦煌」。
佐藤浩市が主演、中川安奈がヒロインを演じ、西田敏行、渡瀬恒彦、柄本明、三田佳子らが共演。
北宋時代の中国。趙行徳（佐藤浩市）は科挙の試験を受けるが、試験問題で出題された西夏を知らず不合格。そんな折、趙行徳は商人に騙されて売りに出されていた西夏の女（三田佳子）を助け、彼女から辺境の地である西夏にも文字があることを知る。趙行徳は西夏に興味を持ち、商隊に加わり旅立つが、道中で西夏軍漢人部隊（西田敏行）に襲撃されて捕まり、兵士にさせられる。その後、西夏軍はウイグルとの戦いに勝利するが、その際、趙行徳はウイグルの王女（中川安奈）を助けて匿う。趙行徳は隊長に彼女を預けて西夏へ文字を学びに旅立つが…
砂漠を舞台にした大がかりな合戦絵巻が圧巻です。
騎馬戦や投石器を使った大規模な戦が繰り広げられる。
血が勢いよく噴き出すシーンも見どころです。
一方、切ないロマンスも描かれている。
「そして900年の時が流れ 十九世紀最後の年 埋蔵された四万点を越す文献・経典・美術絵画が発見された‥‥ 歴史はこの埋蔵に携わって死んでいった者たちのことを 何も語らない」
エンドロールは敦煌の壁画が紹介され、最後まで楽しめた。
2024.2 NHK BSで鑑賞（プレミアムシネマ）
第12回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀美術賞、最優秀録音賞 を受賞（1989年）
