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007/ゴールドフィンガーのJunのレビュー・感想・評価

007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)
3.4
前作の切れ味は何処へやら、ビジュアルのインパクトを除けば語るべき点の乏しいシリーズ3作目。宿敵ゴールドフィンガーは憎めないキャラクターながら小物感が終始付き纏い、作品全体に漂うバカさ加減を助長している。グランドスラム作戦の計画をさんざ熱弁しておきながら、ギャング団のボスたちを一斉に毒ガスで殺害する下りは意味不明。

金属製の刃を仕込んだシルクハットを繰る用心棒オッドジョブが本作最大の見所と言っていいだろう。荒唐無稽なアイデアに違いないが、後に登場するジョーズと並び愛すべき好敵手だ。金庫室での格闘場面が印象深い。まったく関係のない話だが、NINTENDO64『ゴールデンアイ 007』で対戦相手がオッドジョブを使用すると低身長故にとにかく攻撃が当たらなかった。良き思い出です。
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