そして、さよならの準備を
大林宣彦監督追悼特集で放送された中から、以前から気になっていた1本を
亡くなってしまった人に会うことは、それこそ映画やドラマ、小説などの主人公でなければあり得ないことだけど、ふとした瞬間に故人を感じることは大切な人を亡くした経験を持つ人ならばあると思う
願いや強い思いは時に幻想を見せたり、異世界へ誘ってくれたりする。それはとても危険だが甘美な世界でもある
映画は残る。そこに携わった全ての人の思いも生き続ける。しかし、やがてさよならをしなくてはならない。そしてまたふと思い出した時に会いに行くことができる
大林宣彦監督作品は独特すぎる味がある。この作品もクライマックスは安っぽいオカルトだ。でも勿論それだけではない
大林宣彦というジャンル。こういう監督こそが映画監督なんだろう。凡庸でなくてもいい。その監督にしか出せない光と闇を
大林宣彦監督、ありがとうございました。またいつかお会いするその時まで、さよなら