とぽとぽ

暴力団再武装のとぽとぽのレビュー・感想・評価

暴力団再武装(1971年製作の映画)
4.0
労働者のために闘う

弱きを助ける(強きを挫く)感情移入は、上納金ファーストのヤクザ者には大敵?茨城県東島の莫大な利権をめぐり顔に傷の付いた喧嘩屋、"自分で手を汚さない"若竹が上陸。鶴田浩二がまたもや格好良いぜ。お前たちストライキしろ、お前たち組合作れ。組合なんて屁の突っ張りにもならねぇ!若山富三郎演じる反骨の労働者代表。まさしく組(合)長?確かに再武装していた。シマを荒らされる側から荒らす側へ、時代の流れを感じた。目的を果たせば自分のこの命が散ってもいい男の美学ってやつか。あと、異様に切れやすい小指はただのお料理みたい。人殺し!暴力団!帰れ!出ていけ!逮捕できるもんならしてみろ!! そりゃあれだけお金がすべてだった労働者たちも、なかなか理解もされない。人脈も世間体も大事か。色々と違うけど、さながらヤクザ版"波止場"みたいにも思えた。

勝手に関連作品『波止場』
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