とぽとぽ

帰らない日曜日のとぽとぽのレビュー・感想・評価

帰らない日曜日(2021年製作の映画)
3.5
ジョシュ・オコナーが見たくて

むかしむかし…すべて奪われた後に駆け抜けた日々を振り返り、たくましくここまで生きてきたけどふと立ち止まり思いを馳せて。この身一つ、これから手に入れていくだけ。生まれたときから奪われてきた人生への想いを込めて書く。感情も時代もあらゆるものを内包しては体現して超えていくオデッサ・ヤングが凄かったし、共演にはコリン・ファース、オリヴィア・コールマンと素晴らしいベテランも。メイドも変わる時代性と自己実現。編集による時間の組み立て含め、語り口トーンが何ともちみつで魅惑的だった。中でも、裸で屋敷の中を探索するという異色な画が展開されるシーンが印象的だった。まるでそれは彼の歴史バックグラウンドを掘り下げ、内部を探索するように、重要なシーン。もっとすべて話したかった、時間が足りなかった。ずっと取り憑かれてでもいるように、死が身近にある。すべてを奪われ、失うものがない。それをあなたを強みにしなさい、幸運な子。作家になった3つ目のきっかけは?書くしかなかったの、しんどい作業だったけど素晴らしい日々だった。

"奥様" "つがい"
"職業的な観察者"
私に傑作を書かせるため、私の男は皆死ぬの?
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