勝新太郎の息子奥村雄大のデビュー作。奥村が模造刀ではなく真剣で斬りつけて、相手を死亡させた作品。
なぜか事件の真相は解明されないまま。しかし撮影現場の雰囲気は相当いい加減なものだったと思わざるを得ません。
被害者の無力な奥さんがお気の毒でした。
私は黒澤明監督の『影武者』が勝新太郎主演のままだったら、さらなる傑作になったと思います。役者としての魅力と個性は申し分がない。彼が監督主演した本作も、単体で考えると上出来だったのでしょう。
でも2025年にこの事件が起きていたら、間違いなく映画はお蔵入りですよね。