karmapolice

MEMORIESのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

MEMORIES(1995年製作の映画)
3.8
Memories:大友克洋監修、原作を手掛けた3話のオムニバス作品。タイトル・ミュージック(OPとED共に)石野卓球が担当している。

全体的に90年代らしい退廃的で世紀末的なムードたっぷりで、スタイリッシュにまとめられていて観易い。同じ時代のジブリ作品以上に背景の描き込みが緻密な事が特徴的だろうか。

森本晃司監督「彼女の想いで」。
かなりのスペクタクルなSFで、大友克洋の原作からはけっこうなアレンジだが、大友ワールドをジックリ堪能出来る作品。個人的にはこの作品が1番好み。幻想と現実が交錯していて、そのバランスが壊れていく感覚が魅力だろうか。

岡村天斎監督「最臭兵器」。
コメディ・タッチながら話がどんどん壮大になっていくのが面白い。「本人気付けよ」と言う突っ込みはダメか(笑)明るいがかなりのブラックユーモア。

大友克洋監督「大砲の街」。
20分程度の物語を1カットで仕上げている作品。混色の多い退廃的で、いつの時代か良く分からない世界観が魅力だろうか。スチームボーイの元になったものらしい。けっこう好きな感じだ。

大人向け、通っぽい人向けのアニメーションだと思う。
karmapolice

karmapolice