ロバート・ベントンがサリー・フィールドに2度目のオスカーをもたらし、自らも2度目の受賞を果たした良作ドラマ。
大恐慌時代のテキサスを舞台に未亡人が懸命に生き抜いていく姿を描く物語です。
宗教的な比喩を含ませながらもエンタメ性を担保した文学風のストーリーに手堅く硬派な演出、達者な役者陣と隙の無い質の高さで面白かったです。
後半に姉夫婦の描写に時間を割くためか、ダニー・グローヴァー演じる黒人農夫を雇ってからマルコヴィッチの義弟が登場するまで話の運びが早すぎなのが残念で、子供たちも含めた新たな家族が構成されていく過程こそもっと丁寧に見せて欲しかった気はします。
それでも終盤のヒヤリとする展開も含めて良い映画を観た気持ちにさせてくれて満足でした。
