サーフ

L.A.コンフィデンシャルのサーフのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
4.3
ジェイムズ・エルロイの小説は割と読んでいて「ブラック・ダリア」とか「アメリカン・デス・トリップ」とかかなり印象に残ってるんだけど「L.A.コンフィデンシャル」は読んでなかった。映画でストーリー初めて知ったけどストーリーかなり面白い。小説、俄然読みたくなってきた。

舞台は1950年代のロサンゼルス。暗黒街の混乱で騒然とするロスで1件の殺人事件が発生する。すんなり事件は解決したに思えたが刑事達は殺人事件の陰で蠢く何かに気づき、真相を追いかけていく。彼ら3人の前に巨大な陰謀が口を開けているとも知らずに…というのがざっくりした粗筋。

ラッセル・クロウ演じる解決の為には暴力を厭わないキャラにガイ・ピアース演じる真面目で正義の為には仲間の不正を告発するキャラとそれぞれのストーリーの中でのキャラクター性が光ってる映画。

彼ら2人加えケヴィン・スペイシー演じるキャラの3人が次第にロサンゼルスで蠢く闇に絡めとられながらも真相へと向かっていくというのが大きな魅力の映画。
やっぱ「ロロ・トマシ」から格段に面白くなっていくな。あの真実への道筋が1つ明確に見えるシーン以降、腐敗に満ち満ちた世界でキャラクターの心の中にある"信念"がより色濃く感じられる。
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