さすらいの用心棒

マイマイ新子と千年の魔法のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)
3.8
空想好きなお転婆娘と、東京から転校した少女との友情を描いた芥川賞作家・高樹のぶ子の自伝小説を映画化。

喜怒哀楽織り交ぜて綴られてゆく日常の風景が、心を穏やかにしてくれる。とくに劇的なことも、映画的なまとまりもないけれど、子どもたちをキャラの型に押し込めることなく人格をもった人間として描写しており、片淵須直監督の優しくて細かな視線を感じられる。
『この世界の片隅に』はまだ未見だが、これほどの映画を出せる人ならさぞかし良い映画なのだろう。早く見なければ。