Mariko

アルカトラズからの脱出のMarikoのレビュー・感想・評価

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)
4.0
BSPでやってたので、超久々に鑑賞。

実話ベースということもあるのか、過剰にドラマティックにせず、主人公(クリント・イーストウッド)が虎視眈々と脱獄のチャンスを窺い、その計画をひたすら冷静に進める様子を描いているのが最高にクール。
脇役はキャラクター構成のお手本みたいな布陣だけれど、よく考えたら今作がその後のこういう作品のお手本になったっていうことでもあるよね笑。

80年前後の作品って(今作は’79)ものすごく時代を感じることが多いんだけど、今作にそれを感じないのは、いわゆる「浮世」が見えないからかな。ピーコート&ニットキャップはやっぱり永遠のファッション!

ラストで、脱獄成功を声高らかに喜ぶようなシーンは描かず、菊の花を見つめながら "They drowned. “ で押し通そうとする所長の姿とテロップのみ、っていうのも今観るとますます良い。
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