2010/10/26鑑賞(鑑賞メーターより転載)
昔から何度も観てきた「ジャンル：脱獄」のパイオニアを再鑑賞。脱獄するシーンの派手さに頼らず、脱獄への下地となる刑務所内の人間関係、実行に至るまでの丹念な準備と時間との戦いなど、地味な要素の積み重ねでじわじわ緊張感を高めておいてクライマックスでドン、というサスペンスフルな構成が非常に秀逸。イーストウッドが極めて硬派な男前に映っているあたりは、さすが彼を撮る事に手馴れたドン・シーゲルらしい。元となった実話では彼らが本当に海を渡れたかどうかは定かではないが、こちらではきっちり落とし前をつけているのも○。
