ユースケ

ミッション:インポッシブル2のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いつのまにやら格闘技と射撃の達人と化したトム・クルーズ演じるイーサン・ハントが、スローモーション×二丁拳銃×白いハトのジョン・ウーSTYLEで暴れ回る【ミッション・インポッシブル】シリーズ第2弾は、当時トム・クルーズがハマっていたロッククライミングが何の脈略もなくぶち込まれたオープニングが示すように、前作同様トムのトムによるトムのための一本。

みどころは、前作の宙吊りシーンをバージョンアップさせた潜入シーンや両手に拳銃も持ったままビルからダイブする脱出シーンがたまらない殺人ウイルス抹消作戦。
作戦が開始するまではチンチクリンのタンディ・ニュートンとのロマンスばかり描かれるので、車が並んでスピンするカーチェイス以外は早送り済ませてしまいましょう。テロリストがワクチンだけしか持っていなかったり、テロリストがウイルスに感染したダンディ・ニュートンを自由にさせすぎたり、脚本も穴だらけなので問題ないと思います。

とにかく、ジャックナイフやアスファルトスキーを披露するバイクチェイスから、延髄斬り、ドロップキック、浴びせ蹴り、ローリングソバットなど、ラスボスのダグレイ・スコットが気の毒になるほど蹴りまくるラストバトルまで、クライマックスのアクションのつるべ打ちは必見。テーマ曲が流れている間のトム・クルーズは無敵なんです。【AKIRA】を思わせるチキンレースからRed Hot Chili Peppersの【Higher Ground(Stevie Wonderのカバー)】のPVを思わせる胸と胸とのぶつかり合いの流れはシビれました。
ブライアン・デ・パルマの次にジョン・ウーを監督に選び、ジョン・ウーがストレスで胃をやられるくらい自分自身でアクションをこなすトム・クルーズは信用できる男なんです。
 
ちなみに、DVDの特典映像には長年トム・クルーズの代役を務めてきたトム・クルウズ(ベン・スティラー)をフィーチャーしたモキュメンタリー【ミッション:インブルーバブル】が収録されています。トム・クルーズもジョン・ウーもノリノリで本編よりも面白いのでお見逃しなく。このトム・クルーズとベン・スティラーの共演が【トロピック・サンダー/史上最低の作戦】への布石だったと思うと胸が熱くなりますね。

あっ、ヴィング・レイムスも出てるよ。