Lila

ルディ/涙のウイニング・ランのLilaのレビュー・感想・評価

3.8
飛行機で鑑賞。フットボール好きのアメリカ人がお勧めしていた作品がちょうどあったので飛びつきました。いまアメリカは絶賛フットボールシーズンなので、ちょっとでも雰囲気を理解しようかなと。

所謂スポ根、努力ものではあるのですが、実話ということもあって、ある程度現実的なところが人気の理由かもしれません。労働階級の格差社会に悩まされる人々に刺さるアメリカンドリームです。

名門ノートルダム大学のフットボールチームに憧れ、直向きに努力し続けるのですが、メンタル以外の体格や地頭、スキルなど全て含めて、選手として見合っていないなか、チームメイトのみんなが引き揚げてくれるところは、スポーツものの帝王学。仲間が栄光に導いてくれるのは往年の浪漫です。歳を重ねると、こんな脚色されていないものの日々の成功や喜びは、関係性の賜物だと実感します。

でも、やっぱり名門ノートルダム大学のコーチは最後までルーディーを使わない、ってところがリアルで気に入ってます。選手みんなが推しても、コーチとしての厳格さと判断能力の有能さが損なわれていないところは好きでした。仕方ないなあ、って見守るまでです。

割と淡々と進む中で、主役のショーンアスティンの1人舞台ですが、やり過ぎず、塩梅よく演じきってて見やすいです。

お父さんに認められたい、何者かになりたい、強くなりたい、男として認められたい、フットボールには、そんなアメリカの思春期の青年たちの熱い思いがたくさん詰まってるスポーツだと思います。

追記: その後調べていたら、事実と異なる事が多いとコーチやチームメイトが訴えているようですが、まあどう考えても脚色だよね、ってわかる範囲なので、映画なんだからアリなのではと思っちゃいます。本当にユニフォーム返上したり、会場中が声援送ってたなら、もっと語り継がれてますから!ww
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