HidekiAndo

ペット・セメタリーのHidekiAndoのレビュー・感想・評価

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)
3.6
男の… 心ってのは
岩のように かたいものだ
ルイス


シカゴから田舎の一軒家に越してした、医師ルイスとその家族。
家の前の道路はトラックの往来が激しく、ペットが良くはねられる為、ルイスの家の下には、『ペットの墓地』があると、向かいに住む老人ジャドが教えてくれる。
ルイスの赴任した初日に病院に運ばれてきた青年ビクターは、すぐに死んでしまったが、死んだはずが急に起き上がり、ルイスに『ペット墓地の先には行くな』と伝える。

ルイスが一人でいる時、ジャドから『チャーチが死んだ』と電話が入る。
娘のエリーがチャーチを可愛がっていたのもあり、途方に暮れるルイスに、ジャドはペット墓場の先に行こうと誘われる。
そこには、『ミクマク族の埋葬地』という、サークル状に石が並べられた場所があり、ジャドはルイスに『中心にチャーチを埋めろ』と言う。
すると、翌朝チャーチは戻ってきたが、異臭を放ち、獰猛になってしまっていた。

ある日家族とジャドでピクニックに行った際、息子ゲイジがトラックにはねられてしまう。
悲しみに暮れるルイスは、『ミクマク族の埋葬地』の事を思いだし…。


ジャスティス・リーグのフラッシュのセリフを聞いて以来、この映画が気になってました😂。
“自分だけは大丈夫”という人間の過信、エゴ、愚かさを描き出した、『スティーブン・キング節』が炸裂してますね!
怪しさ全開のジャド、ビクターが実は良いヤツってのも、良いですね。
彼の作品って、勿論ぞっともするんですが(ゲイジの件やビクターの存在)、反面教師な主人公が見事なまでに『しちゃダメ』な事をしでかしてくれるので、昔話的『教訓』も提示してくれて、『やっぱ、ちゃんとしなきゃな』と思わせてくれます😁。
わざとスペルミスの題名も、芸が細かいですね。

劇中でラモーンズの“Sheena is a punk rocker”が使われて『お!?』なんて思ってたら、エンドロールも担当してたりして、スティーブン・キングの『癖(へき)』が駄々漏れた良作でした😂
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