chihiro

きみがぼくを見つけた日のchihiroのレビュー・感想・評価

きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)
4.9
案の定泣ける映画だった。主人公ヘンリーがクレアに惹かれるのも、クレアがヘンリーに惹かれるのも、未来が決まっているからなのか、惹かれるから未来がそうなったのか分からない。物語の中でそのような葛藤はあまり見られなかったけれど「運命じゃなくて、自分で選択した」というクレアのセリフに、その答えがあった。
時空を超えた愛情の深さに感動するが、一方でタイムパラドックスを捻じ曲げない、正統派のタイムトラベルものでもある。
序盤で、主人公ヘンリーがいつも若い頃のクレアの前に現れるのは、クレアが若くして死んでしまうからなのかと思っていたけれど、裏切られるストーリー展開だった。
少ししか出てこない脇役も、その少しだけで、キャラクターや物語上の役割がわかって、演出に細やかさが感じられる。ただ、ケンドリック博士だけは説明的すぎてイマイチだったけれども。
役者がみな魅力的、姉妹の子役もかわいらしかった。とてもいい映画だった。
chihiro

chihiro