和哉

ソウの和哉のレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
4.5
シリーズを通した謎諸々などの要素はありますが、基本的にはもっともらしい大義名分を盾にアンフェアなゲームを押し付け最悪にも程がある八つ当たりを繰り返すお爺ちゃん”ジグソウ”の趣向を凝らした装置の数々・ターゲットにされた人間達の足掻く姿or惨めな死に様を楽しむ映画という印象です。
自己中心的にも程があるジグソウの思想や物語の整合性の無さを許容して割り切って見れば、1が面白さのピークではあるものの正式なシリーズとして名を連ねている作品に関してはそこそこには楽しめると思います。(ただ、1以降は取ってつけたようなしょうもない展開ばかりなのでオマケだと思って見たほうがいいと思います)

謎解き要素があるタイプのシリアスな雰囲気の作品が故に勘違いしがちですが、ジグソウが他者を翻弄するという予定調和ありきの世界なのでアメリカのホラー映画の定番設定を見事に網羅しています。(「警察(SWATなども含め)があり得ないくらいに無能」「被害に合う側のキャラクターは基本的に間が抜けている」等)
なので、お約束にイラついてしまうタイプの人にはSAWシリーズはオススメしません。
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